【国際部レポート 米国のB2B展示会動向 2023年第4四半期は2019年比の92.0%に 日本イベント協会理事 寺澤義親】
3月6日にCEIR(The Center for Exhibition Industry Research)は、米国B2B展示会の2023年第4四半期の動向を発表。
2023年9月に第2四半期の実績を発表後にそれまで分析を担当していたチーフエコノミストから新たなシンクタンクOxford Economics Companyに分析が交代したことで今回まで発表が遅れていた。
1.2023年の第4四半期の総合指標(CEIR Total Index)は2019年比で92.0%に。
イベントの低いキャンセル率と好調な実績で第4四半期の展示会パフォーマンス全体を示す総合指標は2019年比で92.0%となり2019年水準をほぼ回復。強い回復は年間を通じて継続していることが確認された。
回復モメンタムが強いことは総合指標が2023年第3四半期の85.4%から6.6%増加して第4四半期には92.0%になっていることからも確認できる。
出所:CEIR
2. 回復は過去3年間にわたり続いている
総合指標を2019年の各四半期との対比で2021年第1四半期から2023年第4四半期まで見ると回復が続いていることを確認できる。
出所:CEIR
3.第4四半期の総合指標内訳を第2四半期と比較すると展示面積と出展者が大幅に改善、来場者はやや改善、収入は停滞している。
出所:CEIR
4.UFI(国際見本市連盟)は世界の展示会業界の収入は2019年比で2023年は100%に回復、2024年は115%成長が見込まれると発表。世界最大のビジネスイベント大国の米国については2019年比で2023年は97%まで回復、2024年は110%成長を見込むとしている。
UFIは61カ国・地域から419社が回答した景況感調査(UFI Global Barometer)を2024年2月に発表したが2023年後半から世界全ての地域で回復が強く回復し2024年は成長する1年になるとしている。
出所:32nd UFI Global Barometer(Feb.6 2024)
コメント
コメントを投稿